【事件!】レジーナ熊本院クリニック院長借金1億。なぜ?~解説と考察~
レジーナクリニックの熊本院、院長が負債1億円を背負った。その理由を解説していく。
ちなみに、情報源は美容ドクターHIROSEさんのYoutube動画なので、動画で見たい方はそちらでチェックをしてほしい。↓
レジーナクリニックはフランチャイズ
レジーナはFC(フランチャイズ)展開で直接営業ではない。つまり、医師の個人事業主として申請し、看板をレジーナクリニックとしている。直営店は、3店舗しかない。
個人事業主で開業するということは、そこの院長名義での開業である。
今回の一番の原因は「通帳と印鑑を預けてしまった」というところだ。
つまり、レジーナクリニック熊本院は熊本院の院長名義・銀行通帳で売り上げの管理や経費を落としたりしているのにも関わらず、その経営に関わるお金関係すべてをレジーナの会社に任せっきりにしてしまったということだ。
そして、なぜこのように個人事業主にするかというと、患者さんが最初に全身脱毛6回で例えば30万円の契約としたら、その時点でそれを「全部売り上げとして計算できる」からだ。
図にすると下記のようになる。
つまり、「本来なら脱毛施術が終わった時点で売り上げとして計算しなければならない(1回に6万円)ものを、一回で売り上げに計算する」ため、「脱毛の施術」という負債は「開業した院長」に債務として残る、という理屈になる。
ただ、普通に営業して、普通に脱毛の施術をすべて消化しきれればこれで問題ないはずである。
しかし、以前ミュゼプラチナムで問題があったように、「予約できない」との理由で解約をしたりする例が増えるということで「そもそも脱毛業界は自転車操業」というのが常識ということのようだ。(実際、医療用脱毛もサロンと同じようになっているかは不明)
ミュゼプラチナムの経営破綻(にはなっていないが)について詳細はこちら⇒リンク
つまり、このミュゼプラチナムの例と今回の事件を合わせて考えると、スキームとしてはこうなる。
上記の図のように、「本来ならまだ売り上げとして計上してはいけない売り上げの分からHDにお金を流すことによって、さも1年の売り上げ・営業利益が多く出ているかのように装って、銀行から融資で得た、もしくは各医院から巻き上げたお金そのまま次の新規医院につぎ込み開院する」という、古典的な「ポンジスキームのような形」でHDが儲かっているのだ。
これの怖い点は、どこか。
そう、「脱毛の施術の債務を追っているのが、各院の院長自身である」という点である。
つまり、脱毛をしなければならない負債を背負っているのが「院長自身である」という点だ。
これは、「本来の売り上げ」が本当に解約のないまますべて消化されれば問題ない。
ただ、返金や解約の多発、などで売り上げとして計上したお金が入ってこなかった場合、「院長が」借金を背負うことになる。
HDは全くの無傷だ。儲かっているだけである。
つまり、今回の熊本院の院長の場合、「レジーナ院を閉院された」ことによって、多人数の人へ「お金を返さなければならない」状態に陥ったため、借金となってしまったのだ。
そのきっかけは、「横領」である。
横領が今回のキモ
実は、上記のスキームであっても「実際に脱毛の施術が全部消化されれば」まったく問題ない。
そのまま実際に売り上げが入ってくるからだ。
しかし、今回のキモとなるのは個人事業主で申請しているクリニックの売り上げに計上する「経費」によくわからない人の「横領がからんでいた」ことである。
つまり、どういうことか。
例えば、たとえ解約金を要求されても、「実際に振り込まれたお金」からもう一度「返金」すればよいだけの話だ。
一度振り込まれたお金は「存在するはず」だからだ。
しかし、その「存在するはずのお金」を誰かが「横領し、使ってしまった」。
つまり、「手元にそのお金がない」のだ。
一番の悪は、この「横領した人」なのだ。(当たり前だ)
これでは、本当にただのポンジスキームだ。詐欺である。
あくまで僕の考察
上記の話は、あくまで僕が得られた情報から推察した、考察だ。
事実とは異なるかもしれない。
このブログはただの趣味でやっているので、もし何かあればコメントやTwitterのDMなどでご連絡ください。