ClaudeとOpenClawをACPで連携する方法(2026年版)
OpenClawは「All your chats, one OpenClaw」を掲げる、複数のチャットサービスを一か所に集約してAIエージェントを動かすためのゲートウェイです。この記事では、そのOpenClawとClaude Code(AnthropicのコーディングAIエージェント)を、ACP(Agent Client Protocol)を使って連携させる方法をまとめます。手元の環境はOpenClaw 2026.6.11で動作確認しています。
ACP連携とは何か
ACP(Agent Client Protocol)は、OpenClawの外部にあるコーディングエージェントを、OpenClawの中から呼び出して動かすための仕組みです。OpenClawに自然言語で「これをClaude Codeで走らせて」と頼むと、その依頼がACPランタイムにルーティングされ、Claude Codeのセッションが起動します。バインドしたあとは、その会話に送ったメッセージがそのままClaude Codeのセッションに流れていきます。つまり、チャット越しにClaudeと対話しながら作業を任せられるようになります。
連携の手順
1. ACPバックエンド(acpx)を導入して有効化
まずACPを動かすためのプラグインを入れて有効化します。
openclaw plugins install acpx
openclaw config set plugins.entries.acpx.enabled true
openclaw config set plugins.allow ["acpx"]
2. ACPを全体で有効化し、Claudeを許可リストに追加
openclaw config set acp.enabled true
openclaw config set acp.dispatch.enabled true
openclaw config set acp.backend acpx
openclaw config set acp.allowedAgents ["claude"]
3. Claudeエージェントを定義する
設定ファイルの agents.list に、Claude Codeをエージェントとして追加します。runtimeのtypeをacpにし、agentをclaude、backendをacpx、modeをpersistentに設定します。cwdには作業させたいフォルダのパスを指定します。
4. ヘルスチェック
設定が終わったら接続確認をします。
openclaw acp doctor
チャット内であれば /acp doctor でも確認でき、healthy: yes が返れば連携成功です。
5. セッションを起動して会話する
チャットから次のように打つと、以降のメッセージがすべてClaude Codeのセッションに直行するようになります。
/acp spawn claude --bind here
セッションの制御は /acp model(モデル変更)、/acp permissions(権限)、/acp cancel(中断)、/acp close(切断)で行います。
前提と注意点
- 連携するマシンでClaude Codeが認証済みであること。
- ACPセッションには対話端末(TTY)がないため、権限確認を毎回できません。設定によっては permissionMode を approve-all にする必要があり、これは確認なしで動く状態になるため、cwd を安全なフォルダに限定するなどの配慮が重要です。
- Telegram や Discord などのチャットから使う場合は、そのチャンネル側の登録やバインド設定も別途必要になります。まずはローカルだけで試すのが安全です。
- AIが誤ってファイルを操作しないよう、DockerやPodmanのサンドボックス内で動かす構成もよく推奨されています。OpenClawには --container オプションがあります。
まとめ
OpenClawとClaude Codeの連携は、ACPを使えば追加インストール最小限で実現できます。OpenClaw側が司令塔となり、必要なときにClaude Codeを呼び出して作業を任せ、結果を受け取る。チャットを起点に強力なコーディングエージェントを動かせるのが魅力です。一方で、権限まわりは確認なしで動く場面があるため、作業フォルダの限定やサンドボックス化といった安全策とセットで運用するのがおすすめです。