加齢黄斑変性症ってなに!?
眼は、大きく3つの部位に分かれていますが、加齢黄斑変性は、このうち「網膜」、上の図で言えばピンクの部分に病気がでるものです。
特に、「黄斑」というのは、視力に影響する「網膜の中心部分」のことを指し、ここに病変が出た場合を「加齢に伴う、黄斑部の変性」ということで「加齢黄斑変性症」と呼びます。
大きく分けて2種類!
大きく分けて、2種類あります。
1.萎縮型
2.滲出型
です。残念ながら、萎縮型には治療法はありません。
滲出型の場合は、「抗VEGF」の「硝子体注射」による対処療法のような治療法があります。
症状は!?
症状は、
・視力が出ない
・ぐにゃぐにゃみえる
・なんだか見えずらい
とにかく、「見えずらい」というのが症状です。
診断は!?
見えずらい、という症状から想定される病気は本当にたくさんありますが、この「加齢黄斑変性症」の診断は
ずばり、「OCT」という画像検査をすれば、一発でわかります。
上の画像のように、OCTを見たら、一発です。
治療法やコスト(費用)、視力予後は?
実際、視力予後はあまり良くありません。
治療法には「抗VEGF薬」の「硝子体注射」などがありますが、一時的に良くはなっても3か月程度したら、再発して繰り返し注射をする人がほとんどです。
しかも、この注射、めちゃくちゃ高い。コスト(費用)ですが
1本0.3ml程度で、15万円くらいします。薬代だけで。
つまり、3割負担でも、それだけで1回4.5万。
保険診療でやったとしてもです。
病院への利益はほぼ0円か、あっても数千円程度。
注射するための、消毒や清潔な術野の確保のためのコストや、医者と看護師を雇うコストを考えたら赤字です。
それで、「いったん良くはなっても、また悪くなる」やっかいな病気です。
儲かるのは薬屋だけですね。
では、予防はどうでしょうか?
予防は?
実は、「片眼に加齢黄斑変性症」が発症してしまった人の、「もう片眼の予防」について「しっかりとしたエビデンスのある予防方法」があります。
AREDSという大規模多施設共同研究で証明されていることですが、「ルテイン」の摂取です。
何万人規模の実験(というと言い方が悪いですが、事実です)で、ルテインの摂取が加齢黄斑変性の予防に効果が出る、というのが証明されています。
巷で売っている、胡散臭いサプリメントとは、「エビデンスのレベル」が格段に違います。
「確実に効果が出る」と分かっていることが、証明されているからです。
ちなみに、ここ→Amazonでも買えます。
また、「タバコ」はリスク因子です。なので、たばこは控える、というより一切やめるのが良いと思います。
加齢黄斑変性症のまとめ
1.網膜の病気
2.視力予後は悪い
3.2種類のうち、治療法「抗VEGF薬」の適応があるのは滲出型だけ
4.注射を打っても、再発する
5.予防にはルテインが良い
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