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"超"ニッチな角膜の"超"基本知識

2021年3月10日

角膜の役割

  • 屈折
  • バリア
  • 透光体
  • 眼球壁の構造

上皮細胞の tight junction は強力なバリア。

Bowman 膜はヒト・サルにはあるが、ウシやブタにはない。予想だが、「ウイルスに対する防御機構」なのでは?

Bowman 膜は再生しないので、PTKやPRKをすると、上皮接着不良になることがある。

上皮のターンオーバーは1週間程度で、実質のターンオーバーは1~2年。

デスメ膜は再生する。(西田教授の本には再生しないと書かれているが)

角膜内皮の基底膜。

角膜実質を構成する要素

  • GAG(グリコサミノグリカン)
  • 神経
  • 細胞
  • 電解質
  • コラーゲン

GAGが負(-)に帯電しているので、吸水力がある。

ラメラ構造(液体と固体の中間にある物質を示す液晶状態の中の一つ)をしているため、角膜は透明。

この構造が壊れると、混濁する。

角膜内皮細胞

基本的に生体内では再生しないが、「in vitro(試験管内)」では増殖する。

ポンプとバリア機能があるが、それは focal tight junction だから。

生誕時は密度 4000-6000/mm 程度の密度だが、成長するにつれ、2500-3000/mm に減少する。

これは、眼球の大きさそのものが大きくなって引き延ばされているから、という要素が大きい。

実は、日本人と外人の間でも、外人の方が体が大きいため、密度は低い

再生するかしないか

ボーマン膜は再生しない、デスメ膜は再生するというのは、基本的に高齢になったときに厚くなるかならないか、で考えるとわかりやすい。

水晶体嚢に関しても、水晶体上皮細胞は再生するため、年齢を重ねるにつて厚くなる。

その再生能力が落ちると、例えば成熟白内障などでは水晶体嚢が破れやすくなる。

 

 

 

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みやこのじょん

若手医師 兼 新人ブロガー 2020年4月、田舎への転居&コロナ自粛をきっかけに、YoutubeやTwitterなどの閲覧時間が爆増。楽しむ側になるだけではなく、自分もいろんな人を楽しませたい!とネットでの活動を開始した。 趣味はネット。人生とは楽しむものである、がモットー。

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