何かに関して上達するためにはどうしたら良いのか
前回の記事で、「とにかく時間をかければ上位に食い込める」というお話をしたが、実際にはそれ以外の要素が複雑に絡み合っている。
なので、今回はそれを大雑把に分解していきたいと思う。
ちなみに、毎回そうだが、引用元などが書かれていないものは僕自身が頭の中で考えていることなのでどこにも書いていないし、パクってもいない。完全オリジナルのものなので、真実かどうかは自分の頭で考えて頂きたい。
1.生まれ持った素質
いきなり生まれ持った素質かよ、と思わないで欲しい。
実は、生まれ持った素質というのがある物事に関して左右する割合は30~60%くらいだ。
いやいや、結構多いじゃん、と思うかもしれないが残りの40%~70%は素質以外だ。
そう思うと少しやる気がでるのではないか?
よく「兎と亀」という話がされるがあれは本当にそうで、怠けた兎に必死なカメが勝つことはありうる。
そして、実際の社会である分野で才能があるかどうかなんてわからないし、努力すれば大抵の人を押しのけて上位に食い込めるようになっているのだ。
しかし、ここで語られていないことが「必死に頑張っている兎には、カメは勝てない」ということだ。
つまり、打ちのめされる瞬間というのは「どう頑張っても勝てない頑張る兎」に出会ってしまった時だ。
その時は、自分がどれだけ頑張っていたとしても勝てない。それを認めるのも辛い。
しかし、その分野において、1番ではなくとも、”ほとんどの人よりも優れた結果を出す”という点だけを見れば、「とにかく頑張れば」上位に食い込めるのだ。それが、真実である。
2.環境
では、生まれ持った素質以外の要素をさらに分解していくが、まずは環境である。
自分が今頑張ろうとしている分野において、職場において、「環境が整っているかどうか」というのはかなりの要素を占める。
なぜなら環境がパフォーマンスに影響する割合はかなり大きく、例えばだが、平均気温が高い熱い国と寒い国では寒い国の方がスキーがたくさんできるから、スキーが上手になる可能性が高い、というのは考えればすぐにわかることだ。
これは極端な例だが、もしも自分のある分野における努力の結果がまだ出ていないようなのであれば、まず環境を整えることが第一になる。
気づいていないようで、しかも「環境のせいにするなんてださい」と思うかもしれないが、実際に環境というものは大きな割合を占めている。
何度も言うが、「時間をかければ上位に食い込める」のだから、時間を費やす、という項目以外に次に重要視するべきことは「環境」である。
環境1:教師または教科書
では、その環境をさらに分解しよう。
まず、お手本となる基礎から上達するまでの道しるべを教えてくれる教師、もしくは教材や教科書をそろえることである。
いきなり実践(ゲームなどではそうだが)も確かに上達するが、教えてもらった方が上達の速度は圧倒的に速い。
自己流でさらなる高みを目指せるレベルまでに持って行くスピードが段違いに速いのだ。
当たり前だ。
教師というものはそれまでその道を突き進んできた人々をたくさん見てきたわけだから、どこで躓いて、どこで苦労するかというポントが分かっていることが多い。
教師でなくとも、自分で自らのし上がった人の人の話も参考になることがあるが、それが「その人特有ののし上がり方」の場合は条件がそろっていないから参考にならない場合がある。
それ以外にも、「教科書」というものは基本的な部分を抑えるのにはもってこいのものだ。
環境2:実践
これは外せない。
いくら教師や、教科書で学んだことでも「実際に自分でやってみないと分からないこと」というのが必ず存在する。
なので、実際に手を動かしてやってみる、ということが欠かせないのである。
つまり、その実践をできる環境にあるか?というのが大切なことになる。
環境3:フィードバック
そして、その実際にやってみた結果を振り返る、ということが必ず必要だ。
振り返らないのであれば、やる意味はない、というほど振り返ることには意味がある。
なぜなら、自分が失敗した、もしくは成功した理由を自分の身体や頭の中で整理することで、次回の実践での再現性を高めることができるからだ。
そうでなければ、上達はしない。
フィードバックを得られる環境にあるか?というのは大事なことだ。
環境4:ライバルや友達
これはなかなか整えるのが難しいかと思うが、ライバルや友達がいた方が伸びやすいというのは想像しやすいかと思う。
誰もいない中で黙々と一人で頑張る人もたまにはいるが、それでもライバルがいた方が頑張れる人の方が多いのではないか。
ここを整えるのは難しいが、ライバルは何も他人である必要はない。
「過去の自分」であっても、良い刺激になる。
過去の自分にいつでも勝るように頑張っていれば、それはすなわち今の自分が前よりも成長していることにつながるからだ。
過去の自分でも、ライバルでもその存在や成績などが一目でわかるような環境にいることが大事だ。
環境5:体調
これも実はかなり大切なことだ。
いくら時間をかければ伸びるからといって、睡眠時間を削るくらい頑張る、というのは「一瞬のブースト」にはなるかもしれないが、「継続的な伸び」には絶対に繋がらない。
しかし、実は睡眠時間を削るくらい頑張る、ということは大切なことの一つでもある。
それは、「自分の中で、納得のいくくらい頑張っている」という一種の「自己満足」を得ることができるからだ。
ある意味の精神的な担保と言っても良い。
しかし、これは諸刃の剣で、睡眠時間を削りすぎてパフォーマンスが落ちてしまっては全く意味がない。
そのギリギリの線は人によって違うと思うが、要は体調を崩さない程度に「自分でめちゃ頑張ってる」と胸を張れるくらい頑張るのが一番良い。
体調を崩さないような環境で頑張る、というのが大切なことになる。
分解してみたらシンプルだった
おっと。
分解してみたら、かなりシンプルになってしまった。
実は複雑に見えて、上記のことを整えていけば実際に上位に食い込める分野はたくさんあるだろう。
自分が将来どうなりたいか。
どの分野や、どのスキルで上位に食い込みたいのか。
そのために、必要ことをまとめると(前回の記事も含めて)
- 圧倒的に時間をかけること(1000時間くらいは目安)
その次に整えるべき環境要因として
- 教師や教科書
- 実践
- フィードバック
- ライバルや友達
- 体調
たったこれだけだ。
実は環境を整えて、1000時間くらい時間を費やせば、上位に食い込める。
世の中には、こんなことは考えずにただ「好きだからひたすらやってた」という人がとてつもない結果を出していることもあるが、実はしっかり考えてやっていけば別に好きでなくとも、上位に食い込める。
自分が何に関して上位に食い込みたいのか、あれば実際に今僕が言及した環境を整えて、時間をかけてやってみよう。