薄毛パーフェクトガイド
実際にgoogleで広告を始めてから早2か月が経過した。
これまでにかかった広告費用はすでに、7万円近くになっている。
しかし、しかし・・・だ。
治療の始まった患者さんはたった1人!
問い合わせは3人で、実際にオンラインでの診察・相談をした人は2人だ。
1人は都合が悪くキャンセルとなったまま、連絡がつかない・・・
「やばい・・・やばいぞ。マーケティング、めっちゃムズイぞ。」
そうなのだ。
僕の予想だと、広告を打てば、バンバン問い合わせが来て、バンバン治療が開始すると思っていた。
しかし、現実は違う!
もしかしたら、「1日たった1000円しか広告をかけていないこと」が原因なのかもしれないと思い、1度1週間だけ1日3000円にしたが、それでも効果はなかった。
そもそも、検索ワードでの「クリック率が0.5%」と驚異的な低さのため、「ワードの選択」自体が間違っている可能性があるが、改善の策がなかなか思いつかなかった。
なので、「クリックした人だけでもリスト化しよう」という想いで、作ったのが
「薄毛改善!パーフェクトマニュアル」
だ。
作戦としては、広告をクリックした人に一番初めに表示されるのが
「いまなら、無料でガイドをプレゼントしています!」
と宣伝し、それをGetするためにメールアドレスを入力してもらって、リストを集めるという方式だ。
そのリストには「再度広告を無料でかけることができる」
しかも、薄毛に興味のある人達のリストだから、効果は大きいはず・・・だ。
「薄毛改善!パーフェクトガイド」も
「薄毛は改善したい、でも、いきなり治療はな・・・」という人なら、たぶん!たぶん、欲しいはず。
それを、メールアドレスを入力するだけでもらえるようにした。
ちなみに、1万字を超える圧倒的ボリューム、多数の図を使用し、分かりやすさを重視、しかも宣伝などは一切挟まず、「とにかく薄毛の人が気になるであろうこと」例えば、「シャンプーのやり方」だったり「生活習慣」や「気を付けるべき食事」など、「全て網羅」したつもりだ。
本当に、心の底から、薄毛の人のためになるようなことを心掛けて作成した。
作成時間は、数十時間だ。
それを、無料で配布する。
無料で配布し、僕らの「全国の薄毛が気になる方たちに、治療を届けたい」という想いが伝われば、きっと僕らのクリニックを受診してくれるであろう、ということに賭けた。
もしこの作戦が失敗した場合は、実はこの次の作戦は・・・
FaceBookでの広告に切り替えるしかない。
Googleでのリスティング広告が無理なら、Facebookでの広告だ。
それがだめなら、Instagram。それがだめなら、Twitterだ。
本当は、全部並行でやりたいが、並行でやるだけの気力と体力と時間は僕にはない。
お金を何百万と費やせば一瞬でできるだろうが、これを自分たちでやるから楽しいのだ。
お金を儲けることが最終的な目標であることは間違いないが、その方法として「いかにお金をかけずにお金儲けをするかという方法を自分たちで見つけていく」ということも目標であるから、「一気にお金をかけて儲ける」という方法は取らない(というか、失敗する確率もあるので、取れない笑)
そのページに興味のある方は、僕のTwitterにリンク張ってあるので、そこから飛んでください。(笑)
日本では全く流行らないオンライン診療
上の新聞は最近のものだが、オンライン診療が日本では全く流行っていない。
日本では、10万人あたり、月に2.6回らしい。
その反面、アメリカでは10万人あたり、月に30,000回と、約1万5000倍もの差がある。
理由は2つある
- 日本医師会が積極的ではない
- 日本人特有の性格
日本医師会がそもそもオンライン診療に積極的ではなく、「診療報酬が極端に安い」というのが原因ではある。
今回、あまりにもオンライン診療が少ないため、2倍になったがそれでも安すぎる。
オンライン診療に積極的ではない理由自体の理由は、おそらくたくさんある。
急変が起きたらどうするんだ、診断が間違っていたらどうするんだ、とかいう不安要素があるがおそらくこれは根本的な理由ではない。なぜなら、訴訟大国のアメリカで流行っているからだ。訴訟が怖い国で流行っているのに、訴訟を恐れたことを理由にしているのは違和感を感じる。
他に考えられる理由としては、「お金儲け」が関係しているだろう。
オンライン診療が流行ることで、「爆儲け」するところと「儲けが減る」ところが出てくるのであろう。
地方の、それこそ通院が難しい高齢者にオンライン診療が普及することは患者のためになるはずなのに、それを積極的に進めないのは、オンライン診療を導入してしまうと、損をするところがでてくるからだ。
儲けるのは、オンライン診療を提供している会社だ。
損をするのは、おそらく、テキトーな診療をしている開業医のクリニックだ。
開業医に通う理由としては、「大きな病院で診る必要がなく」「慢性疾患」がほとんどで、急変があれば大きな病院へ紹介される。
それを、オンライン診療でできるようにしてしまうと、「いいクリニック」ばかりに患者が集まるようになり、「テキトーでめちゃくちゃなクリニック」は患者が集まらなくなる。
しかし、「実は世の中にはテキトーでめちゃくちゃなクリニック」は多数存在する。
クリニックによって治療方針が違うなんて、ざらだ。
それが露出しないのは、「専門的過ぎて一般の人は何が正しいか判断できない」からだ。
一般的な人、というのは厚生労働省などで働く役人も含まれる。
なので、オンライン診療が進むと会社が儲ける代わりに、テキトーでめちゃくちゃなクリニックはつぶれ、良い病院だけが残る、という構図になるが、それでは「開業医の集まりである医師会に批判が殺到する」ので、オンライン診療は進まない。
ここまで書いたことは、あくまで僕の浅はかな考えなので、もっともっと根本的な理由があるのかもしれない。
意見がある方は是非コメント欄で教えてほしい。
また、日本人特有の「ウェットな治療も求める」という性格もあるかもしれない。
ウェットな診療、というのは、「人と人との繋がりを感じる診療」だ。
高血圧や糖尿病の治療は、おそらく誰がやっても同じような結果になる。「データだけしか診ずに治療しても結果が変わらない」疾患はいくつかあるのだ。
とはいえ、治療に関しては「信頼のできるドクターと対面で診察してもらって、治療してもらいたい」という人情を求める日本人特有の性格が根底にあるのではないか。
遠くからでも通院して、ドクターに「手を当ててもらって」「しっかりと聴診器をあてて」欲しいという患者はたくさんいるのだ。
「それらも含めての治療だ」と考えている人はたくさんいる。
また、「デバイスについていけない高齢者が対象」というのも大きいかもしれない。
オンライン診療で必須の、iPadや、パソコン、スマホを駆使している高齢者は少ないだろう。
それも実はあるのかもしれないし、アメリカでそれらが問題になっていないのは、おそらくそこをサポートしている仕組みがあるのだろう。
それでも、あと何十年後かにはオンライン診療は絶対に来る
そうだ。
絶対に、来る。
これは間違いない。
今のスマホやパソコンを駆使している若者が高齢者になった時は、「オンライン診療でいいや」という人がたくさん出てくるはずだ。
糖尿病や高血圧で、慢性的な、「データを見れば治療できる」疾患に関しては、おそらくオンライン診療が進み、しかもこれらの患者の数はめちゃくちゃ多い。
絶対にオンライン診療は流行る。
ちなみに、最近ではオムロンかどこかが、インドでの高血圧に対するオンライン診療をめちゃくちゃ進めているというニュースをどこかで見た気がする。
自由診療でのオンライン診療戦国時代
これは、もう始まっている。
僕らもできるだけ早く参入したつもりだが、なかなかうまくいいっていない。
資金力の問題もある。
他にも、たくさんやりたい医療ビジネスはありすぎて、早くやりたいのだが。
脱毛などの、自由診療だ。
結局、保険診療よりも自由診療の方がお金が稼げるのは自明で、その理由は「日本の医療システムが優秀すぎる」からだ。
日本の医療システムは、医師や看護師などに過労を求め、最先端の医療を誰でも公平に受けられるようにできている。
だから、一般の人が医療を受けるのがこれだけ安いのだ。
安い、ということは、医者や看護師の給料が安いことに繋がる。
つまり、保険診療よりも自由診療の方が稼げるのだ。
ただ、患者にとっては最高の国である。それは誇りに思って欲しいし、患者のためにいるのが僕らだから、医者が患者のためを想ってお金のことは2の次で働くのは当たり前なのだが、それでもやっぱり僕も1人の人間で、お金そのものが好きだから、お金が欲しい(笑)。
確かに、「お金儲けだけ」を目的にすれば、さっさと開業して、保険診療と自由診療の両方をやってしまえばおそらく、「そこそこ稼げるようになるだろう」。
もしかしたら、そっちの方が楽しい人生なのかもしれない。
しかし、「医学的な」「学術的な」勉強をおろそかしにして、しっかりと患者と向き合い、治療する、という「本来のあるべき姿である医師像」とはかけ離れてしまう。
それは、なんとなく嫌だ。
この、「なんとなく」という感覚は実は大事で、なぜなら「なんとなく嫌なこと」は小さな心のひずみであっても、蓄積すれば取り返しのつかない精神的な影響を必ず引き起こすからだ。
なので、「しっかりと一人前の医者としての自分」として成長してから、そういうことに手を出そうと思う。
それまではしっかりと「一人前の医者になること」に専念したい。
こういう考えでなければ、とっくに医者は辞めて金儲けに走っている。
それこそ、巷で流行りの(初期研修2年間が終わりたての何のスキルも実績もない)医者3年目から年収2500万、上手くいけば雇われで年収1億超えの「美容外科医」になっている。