大学受験から考える、上位1%の実体験
人は何だってやればできる。
ただし、時間が必要だ。
それでも、何時間も時間をかければできないことはほとんどないのだ、と思う。
確かに、一流のTOPアスリート達のようにオリンピックでメダルを取るとか、プロスポーツ選手のように生まれた時からの身体能力や、周りの指導者や環境に左右されるものもある。
もちろん、生まれ持った才能はどうしても変えることはできないかもしれないが、それでも環境を整えることくらいは時間をかければできることが多い。
そういう意味で、少なくとも、一般の”何もやっていない人達”も含めれば、まず数百~千時間その一つのことだけに費やしただけで上位20%には入る。
そして、おそらく1万時間を超えると上位1%には入ることができるだろう。
これは、よく言われる1万時間の法則というものだが、確かに自分の人生を振り返ってみると、そんな気がしてきたのだ。
何でもそうだが、やり始めた最初の数百時間は「全然できないし、上手い人達、できる人達に絶対に追いつけないのではないか」と思うくらいの差がある。
しかし、やってみて数百時間を超えたあたりで、大体の自分のポジションやどうしたら上手くなるかのコツが分かってくる。
そして、数千時間を超えると後はひたすらやるのみ、という状態になるのだがここからがしんどい。
1万時間を超えるとおめでとう、上位1%に入れる。
計算してみると、毎日10時間それに時間を費やすと、1万時間を達成するのに1000日かかる。
つまり、約3年だ。
今から言うことはこの特殊な状況でやるには計算が全然正確ではないが聞いてみて欲しい。
眼科専門医は1万5千人くらいいるので、僕はまだ専門医ではないがそれでも働いている人達6000万人のうち1万5千人はたったの0.025%ということになるから、年収1億円の人と同じくらい貴重な人材であると考えられる。
ちなみに、医者は30万人いるから、それだけだと0.5%だ。
そして、実はこの状況になった理由を「努力」とかそういうのをベースで考えると一番の理由は「大学受験」だ。
大学受験は1学年100万人(大学進学は約半分の50万人)くらいいる中で、行かない人を含めて上位1%というのは、1万人だ。
東大が3000人、医学部が8000人で、医学部の中でも旧帝国大学だけだと700人くらいなので、流石に旧帝国大学の医学部であれば1万位以内には入っていると考えられるだろう。上位0.4%と言っても良い。
「いやいや、今さら大学受験の話かよ」と思うかもしれないが、振り返れば自分が”頑張った”と言えるのなんて大学受験くらいしかないのだ。結果が出たことも。
そして、その大学受験に費やした時間を考えると、確かに丁度1万時間くらいだ、となった。
中学生の頃は3時間くらい毎日×3年で約3000時間。
高校生の時は高2くらいまでは毎日5時間×2年で、約3500時間
高校3年生は毎日7時間×1年間で2000時間くらい。ここまでで8500時間。
そして、浪人で毎日10時間×1年で大体3000時間、合計1万時間を超える。
これ以外、自分が上位1%に入った分野はないのだが、最近ようやく何となくわかるようになってきた。
分かるようになってきた経緯を今から話そうと思うが、大した話ではない。
なぜなら、上位1%ではなく、上位10%とかそれ以外は感覚の話でしかないからだ。
スキー部では上位10%
大学に入ってから、頑張った部活はスキーだ。
競技スキー。
↑こんなやつで青と赤の旗を交互に滑る競技だ。
僕は大学3年生の大会で初めて、上位30位以内、つまり滑る人数は400人くらいいるのでその中でも上位10%以内に入ることができた。
大学から始めて、初心者からこの上位10%に入った人はたまにしかいないから、自慢だが自分でもよく頑張った、と言える。
これに費やした時間を考えてみる。
主に冬がシーズンになるので冬しかやっていないが、1シーズン冬の滑った日数が約100日だとしよう。
そのうち1回に滑れる時間の平均は3時間くらいだとして、大学3年の終わりまで約300時間だ。
これは、1万時間から考えると相当少ないように見えるが、そもそも大学生のスキー部でスキーだけに時間を費やす人はあまりいないから、これだけの時間をかけただけで上位10%に入れたのだ。
もちろん、ただ時間を費やしただけではなく毎回毎回滑るたびにその滑りに反省や次回への改善のための振り返りなどしていたし、専門のコーチを雇ったり、合宿などしたりいろいろ努力はした。
しかし、やっぱりどうしても「すでに経験したことのある人達」には「全く歯が立たなかった」と言っても過言ではない。
既にやったことのある人たちは中学校・高校の時にスキーに時間をすでに何百時間も費やしていたのだから、当たり前なのだが悔しくないかと言われれば悔しいに決まってる。それでも、どうしても勝てなかったし、勝てる気がしなかった。
ただ、ここからわかることは時間をかけて努力すれば上位10%に入れるのだ。
スマブラで強者の友達に勝てるようになった
任天堂の大乱闘スマッシュブラザーズを知っている人は多いと思う。
このゲームは僕が小学生の頃からあるゲームで、ずっとやりたかったゲームだが、僕が実際にやり始めたのは大学3年生になってからだ。
そのころ、任天堂の3DS?でのスマブラが発売され、僕は人生で初めてゲームにのめり込んだ。
そして、よく友達の家でWiiのスマブラをやっていたのだが、他の友達は皆昔からやっている人が多くて「全く歯が立たなかった」
友達の家のWiiのスマブラではぼこぼこにされ、家に帰り自分の3DSでひたすらやりまくる日々。
そんな日々が2年くらい続き、ついに大学5年生の頃、やっとその友達にも勝てるようになってきたのだ。
どうして勝てるようになったのかはわからないが、勝てるようになったのだ。
2年間、ほとんど歯が立たなかった友達達とも対等戦えるようになった理由はわからなかったものの、「ゲームでもやればできるんだ」と実感した初めての体験だった。
費やした時間は2年間でおそらく300時間くらいだと思う。
そして、Apex。上位30%
そしてApexだ。
現在僕が、狂ったようにハマっているゲーム。
これは、本当に、麻薬だ。
このゲームには、ランクシステムというものがあり、簡単に言えば勝てばランクが上がり、勝てないと上がれないという「強い人達は強い人たちで、同じくらいの人たちと戦う」というシステムがある。
上から順に
- プレデター
- マスター
- ダイヤ
- プラチナ
- ゴールド
- シルバー
- ブロンズ
となっている。
そして、僕はすでにこのApexに400時間近く時間を費やしているが、それで今プラチナだ。
プラチナは上位30%。
ブロンズ | 17.87%(16.35%) |
---|---|
シルバー | 17.86%(23.86%) |
ゴールド | 31.84%(32.09%) |
プラチナ | 26.16%(23.13%) |
ダイアモンド | 5.86%(4.37%) |
マスター プレデター |
0.40%(0.20%) |
去年の11月から延々とやり続けているが、まだ上位30%か、という印象だ。
それでも、だんだんわかってきた。
「やれば、できるんだ」ということが。
そして、しんどいことも分かってきた。
どんなに楽しいはずのことも、そう、このApexだって、やりまくっていると”しんどい”のだ。
当たり前だが、いろいろな壁が立ちはだかる。
- 上手く標準を敵に合わせられない
- 後ろから打たれる
- チームの足を引っ張ることもあるし、引っ張られることもある
どうしたら上手くなるか、ということを日々悶々と考えながら、しかも”しんどい想いをしてまで”ゲームをやるなんて、気が狂っているとしか思われないだろうが、それでもやってしまうくらいの中毒性があるゲームなのだ。
しかし、やればそこそこ上手くなるものだ。
それがわかっただけやっている意味があった。
まとめ
大した話ではないが、どうやら巷で噂の「1万時間の法則」というものは本当らしい、というのが僕のしょぼい実体験で分かってきた。
ここでは時間を費やすことがそのまま端的に結果につながる、というような話の流れにしたが、実際にはもっと複雑な要素が絡み合っていることが多い。
次の記事で、その細かい要素を考えていこうと思う。