金融の期待と物理的コストのねじれを追い、2008年型トラップのリスクを監視する日次レポートです。
2008年型トラップ監視レポート - 2026-07-24
**2008年型トラップ監視レポート 7/24 08:20 JST**
**買い場判定**
- Fear & Greed Index: **40 / Fear**(真の買い場目安 15以下)
まだ恐怖は浅い。投げ売りではない。
- VIX: **19台前半から半ば**(FRED確定値 7/22: 16.64、7/23場中報道: 約19.65 / 目安 30以上)
警戒は上がったが、パニック水準ではない。
- S&P 500 週足RSI: **約60**(FRED日次から週足換算、目安 30付近)
底値圏からは遠い。まだ「買い場」ではない。
**2008年型トラップ監視**
- **米10年債利回り: 4.66から4.70%圏**
株が崩れ始めても金利が十分に下がらない。これは「景気悪化なら金利低下で株を支える」という物語が壊れやすい形。債券市場はインフレ・財政・地政学リスクをまだ許していない。
- **ビッグテック: AI CapExの聖域に亀裂**
Amazon、Alphabet、Meta、Microsoft中心に2026年AIインフラ投資は合計 **7000億ドル超規模**との見方。AlphabetはCapExガイダンス引き上げ観測、Metaも巨額投資継続。問題は売上成長ではなく、GPU、電力、冷却、減価償却が粗利を食い始めるか。7/23はNasdaqが大きく売られ、AI支出への疑念が株価に出た。
- **IEA / SPR / エネルギー**
IEA 7月報告では、ホルムズ経由を含む湾岸輸出は回復したが **16.1mb/d**、戦前平均 **24mb/d**を大きく下回る。原油は一時落ち着いたが、製品市場は逼迫し、精製マージンは4年ぶり高水準。SPRは約 **316.5百万バレル**水準との直近データで、1983年以来の低位圏。再ショック時の政策余力は薄い。
**総評**
現在地は **「ベアマーケット・トラップ中盤入り口」**。
表面は「調整すれば買い」の空気が残るが、裏側では **高金利、AI設備投資負担、エネルギー供給制約**が同時に効き始めている。
行動指針は **守り継続**。
キャッシュ厚め、広範な押し目買いはまだ早い。買い場認定は最低でも **Fear & Greed 15以下、VIX 30超、週足RSI 30近辺**が揃ってから。今は「安くなったから買う」局面ではなく、「物語が物理コストに負けるか」を見極める局面。