この前、紳助と松本の対談みたいな昔の動画がTiktokで回ってきた。
テーマは「電車で電話しているうるさいおっさん」についてだった。
「あいつらな、人生1回目やねん。」
「というと?」
「人生1回目やからな、わかってへんねん。人に迷惑かけるとか。ガンジーとか見てみぃ!あんなん、人生100回目くらいやで。マザーテレサとかおるやん?あんなん人生1回目で人に優しくなんかできるわけないやん!殴られたら殴り返すやろ?我慢なんかできへんて。それと同じでな、逆に人生1回目のやつもおるねん。そういう人はな、”あ、あいつ人生1回目なんかな?”って思えばスルーできるやん?」
ほぉ。
なるほどな、と思った。
人生うまくいきすぎているやつ、人生10回目説。
こう思うと、なんとなく嫉妬とか、他の複雑な感情も抑えやすくなる。
逆に、自分がうまくいかないことに関しては、「人生の中でこれをするのは初めてなんだ!」と思うと、「仕方ないな」と思うようになる。
得意なことがあれば、「これは何回も今までやってきたことなんだから当たり前か!もっと頑張ろう!」という気になる。
もちろん、「そんなわけあるかいな!」という意見もあるだろうし、こんなの気休めにすぎない。
しかし、そういう考え方があったのか!と僕自身は青天の霹靂であった。
確かに、輪廻転生とか、そういう類のものは信じていないけれど、「どうしてこの人はうまくいくんだろう」とか「どうして自分はうまくいかないんだろう」とかどうしても言葉だけでは説明できずに、才能やら運やらで片付けてしまっていることはある。
そういうものに関して、もう一つ、「人生初めてやねん!」という新しい言い訳をいうことができるように、柔軟な思考でいこうと思った。