金融の期待と物理的コストのねじれを追い、2008年型トラップのリスクを監視する日次レポートです。
2008年型トラップ監視レポート - 2026-07-20
**2008年型トラップ監視レポート|2026-07-20 08:20 JST**
**買い場判定**
- Fear & Greed:37付近(目安15以下)
まだ「恐怖」だが、総悲観ではない。買い場シグナル未点灯。
- VIX:18前後(目安30以上)
先週急騰気味でも、パニック水準には遠い。
- S&P 500 週足RSI:60.6(目安30付近)
FREDのS&P 500終値から算出。まだ押し目ではなく、上昇トレンド内の揺れ。
**物理的リスク**
- 米10年債:4.55〜4.57%
株価が高値圏のまま長期金利も高止まり。これは「利下げ期待で株を買う」物語に対して、債券市場がインフレ粘着・財政リスクを突きつけている形。
- ビッグテック/AI CapEx:警戒上昇
Microsoft、Amazon、Alphabet、MetaのAI・データセンター投資は合計7000億ドル超規模との見方。チップ、メモリ、電力、冷却、送電接続がボトルネック化。次の決算で「AI売上の伸び」より「償却・電力・部材コスト」が目立つと、聖域に亀裂。
- IEA/SPR:エネルギー危機は沈静化ではなく一時緩和
IEAはホルムズ海峡経由の流れが回復した一方、湾岸輸出は16.1mb/dで戦前24mb/dを大きく下回ると指摘。米SPRは7/10時点316.5百万バレル、2月末から約99百万バレル減。政策余力は削られている。
**総評**
現在地は「暴落後の買い場」ではなく、**Bear Market Trapの前半から中盤、つまり“まだ市場が物語を信じている局面”**。
VIXもRSIも降伏していない。にもかかわらず、10年債高止まり、AIインフラ費用、エネルギー供給制約が同時に効いている。
**行動指針**
買い急ぎ禁止。キャッシュ厚め維持。
真の買い場は、Fear & Greed 15以下、VIX 30超、週足RSI 30接近がそろい、さらに10年債か原油の圧力が緩む場面。現状は「安く見える罠」に近く、防御優先。