金融の期待と物理的コストのねじれを追い、2008年型トラップのリスクを監視する日次レポートです。
2008年型トラップ監視レポート - 2026-07-29
【2008年型トラップ監視 2026-07-29 08:20 JST】
**買い場判定**
- Fear & Greed:37〜40、Fear。目安15以下には遠い。恐怖はあるが投げ売りではない。
- VIX:18.21。目安30以上には遠い。保険需要はまだ平時寄り。
- S&P500週足RSI:59.2。目安30付近には遠い。過熱ではないが、底値圏でもない。
結論:**真の買い場ではない。市場はまだ「不安を抱えた楽観」段階。**
**2008年型トラップ監視**
- **米10年債:4.60%**
株価が高値圏にいる一方で10年債が4.6%台。これは危険な組み合わせ。金利が下がって株が上がる相場ではなく、資本コストが重いまま株が耐えている。債券市場の反乱リスクは残る。
- **ビッグテック / AI CapEx**
今週の焦点は利益そのものより、AI・データセンター投資の回収可能性。報道ベースではMetaの2026年CapEx見通し1250〜1450億ドル、Amazonも年率2000億ドル級のCapExが警戒されている。
チップ、電力、冷却、土地、送電網の制約が「AI物語」の利益率を削る局面に入っている。**聖域の亀裂は拡大中。**
- **IEA / SPR / エネルギー**
IEAはホルムズ経由の流れが回復したとしつつ、湾岸輸出は16.1mb/dで戦前の24mb/dを大きく下回る。湾岸生産も戦前比で11.4mb/d低い。製品市場は原油よりタイトで、ガソリン・ディーゼルのクラックが上昇。
SPRは約3.1億バレル、さらに一部は設備・洞窟制約で即時放出不能との報道。**危機時のクッションは薄い。**
**総評**
現在地は、**Bear Market Trapの「安心しかけているが、物理コストが裏で締め上げている段階」**。まだクラッシュ後の買い場ではなく、楽観が再点火するほど次の失望が大きくなる配置。
行動指針:**キャッシュ厚め維持。新規買いは急がない。**
買い出動条件は、Fear & Greed 15以下、VIX 30超、S&P週足RSI 30台、かつ10年債低下かエネルギー供給不安の明確な沈静化。このセットが揃うまで守り優先。