金融の期待と物理的コストのねじれを追い、2008年型トラップのリスクを監視する日次レポートです。
2008年型トラップ監視レポート - 2026-07-21
**2008年型トラップ監視レポート**
2026-07-21 08:20 JST時点
**買い場判定**
- Fear & Greed Index:37(Fear)/真の買い場目安 15以下
→ まだ恐怖が浅い。投げ売りではなく「不安が出始めた」段階。
- VIX:18.65/目安 30以上
→ パニック不在。ヘッジ需要は増えたが、まだ降伏ではない。
- S&P 500 週足 RSI:59.9/目安 30付近
→ 週足ではなお中立上方。買い場というより過熱の冷却途中。
**物理リスク監視**
- 米10年債利回り:4.60%
株価が高値圏にいる一方、10年金利は再び高い。これは「金融緩和期待で株を買う物語」と「インフレ・財政・需給で金利が下がらない現実」のズレ。危険度は高め。
- ビッグテック CapEx・電力コスト
AI投資はまだ膨張中。Microsoft は FY2026 Q3 の不動産・設備支出が約309億ドル、9カ月累計で約801億ドル規模との報道。Nvidia/電力/冷却/データセンター建設費が利幅を削る構図は残る。売上成長が少しでも鈍ると「聖域」のPERが壊れやすい。
- IEA・SPR・原油
IEAは7月報告で、ホルムズ海峡の流れ再開により供給は反発したが、世界供給はなお戦前水準を大きく下回ると示唆。Brentは約87.7ドル、1カ月で+12%超。米SPRは約3.2億バレル台まで低下との報道があり、ショック吸収余地は薄い。
**現在地**
市場は「真の底」ではなく、**Bear Market Trap の中盤、楽観がまだ残る戻り局面**に見える。
VIXもRSIも降伏を示していない一方、金利・原油・AI CapExの物理コストは重い。
**行動指針**
買い出動は時期尚早。キャッシュ厚め、レバレッジ抑制、指数の押し目買いは小さく分割。
本格買いの条件は、Fear & Greed 15以下、VIX 30超、週足RSI 30台、かつ10年金利または原油の圧力が明確に緩むこと。今は「攻め」ではなく、暴落後に撃てる弾を守る局面。