〜進次郎政権の可能性と、野党の連立戦略を読み解く〜
🔷 参院選の結果は「自民の敗北」ではない?
今回の参議院選挙では、自民・公明による与党が過半数を割るという結果となりました。一見すると「政権の敗北」とも捉えられる結果ですが、よくよく見れば僅差の過半数割れに過ぎず、メディアが煽っていたほどの惨敗ではありません。
むしろ、厳しい逆風の中でこの程度の差に抑え込んだ自民党は、意外な粘りを見せたとも言えるのではないでしょうか。
🔷 連立入りを狙う“新勢力”:国民民主・参政党
今回の選挙では、国民民主党と参政党が存在感を大きく高めました。特にこの2党に共通して言えるのは、
「自民党と連立を組んで与党入りしたい」という本音が透けて見える点です。
例えば、国民民主の玉木雄一郎氏は「石破政権と組むことは有り得ない」と言いつつも、逆に言えば石破氏以外のリーダーなら可能性はあると解釈できる発言です。しかも、自民と一度は合意した「103万円の壁→178万円」の引き上げを反故にされたにも関わらず、連立への未練を感じさせる姿勢を崩していません。
一方、参政党の神谷宗幣氏も「次の衆院選で議席が取れたら連立も考える」「共産党とは組めないが、他は選択肢」と明言しており、連立与党入りをかなり前向きに見ている様子がうかがえます。
🔷 「連立カード」を握るのは、実は自公
前回選挙までは、連立の選択肢がほぼ国民民主に限られていた自民・公明にとって、今回の参政党の躍進は実に都合が良い話です。
2つの政党が連立入りを狙って競り合えば、自公側としては「より譲歩してくれる方を選ぶ」ことができるわけで、交渉において強い立場に立てます。
これは戦略的に見ると、自公にとって「過半数割れして良かった」とすら言えるかもしれません。
🔷 石破首相は“使い捨て”?そして次の主役は誰だ
現在の石破茂首相は、内外からの評価が非常に厳しく、特に麻生副総裁は「続投を認めない」と明言したとも言われています。加えて、野党がこれまで石破氏に内閣不信任案を出さなかったのは、「選挙で戦いやすい相手」だったからという見方もできます。
つまり、今回の参院選が終わった今、石破氏は「役目を終えた」と見なされ、与野党双方から退陣圧力が高まるのは時間の問題です。
そして焦点は、**「次の自民党のトップは誰か?」**に移ります。
🔷 小泉進次郎か、高市早苗か:市場が注目する“次の顔”
有力候補としては、小泉進次郎氏と高市早苗氏の2人が挙げられます。
ただ、投資家目線で見ると、高市氏はかなりリスクの高い存在です。過去に「金利を今上げるのはアホやと思う」と発言したように、金融政策に対する無理解が露呈しており、2023年8月の株価暴落時も、政治家による日銀への圧力が大きな原因とされました。
対して、進次郎氏は日銀の独立性を尊重する姿勢を明確にしており、スタートアップ支援・規制緩和など、実体経済を重視したアプローチを取ることで、現金バラマキではない“持続的成長”を志向しています。
🔷 発言より“行動で結果を出す政治家”を
進次郎氏については「中身がない」「ポエマー」などと揶揄されがちですが、私はそうは思いません。口先だけで何もしない政治家よりも、たとえ言葉がシンプルでも実際に行動し、備蓄米の放出によってコメ価格高騰を抑えるなど、結果を出している点を評価すべきだと考えています。
進次郎氏がもし首相になれば、私は久々に選挙に足を運びたい、そう思える政治家の一人です。
✅ まとめ
自公は過半数割れでも連立で巻き返し可能 国民民主・参政党ともに連立入りに前向き 石破退陣は時間の問題、次の総裁が焦点 高市氏は金融政策面で懸念、進次郎氏は実績と成長戦略が期待大 行動する政治家・進次郎氏に一票を託したい
※本記事は個人の見解に基づくものであり、特定の政党・政治家を推す意図ではありません。政治への関心を持つ一人の市民の視点としてお読みいただければ幸いです。