金融の期待と物理的コストのねじれを追い、2008年型トラップのリスクを監視する日次レポートです。
2008年型トラップ監視レポート - 2026-07-28
【2008年型トラップ監視 7/28 08:20 JST】
**買い場3指標**
- Fear & Greed:40、Fear。目安15以下には遠い。まだ総悲観ではない。
- VIX:18.6前後。目安30以上に遠い。恐怖は足りない。
- S&P500週足RSI:58.6。目安30付近に遠い。売られ過ぎではない。
判定:**真の買い場ではない。むしろ「不安はあるが、まだ諦めていない市場」。**
**2008年型トラップ監視**
- 米10年債:4.65から4.70%圏。株価が高値圏に残る一方、長期金利は高止まり。これはかなり嫌な組み合わせ。金融の期待はAI・利下げを見ているが、債券市場はインフレ再燃と供給不安を織り込んでいる。
- ビッグテック:AI CapExへの市場の目線が厳しくなっている。Microsoft、Amazon、Alphabet、Metaの2026年AI投資は合計7000億ドル超との見方があり、電力・冷却・GPU/メモリ高騰が利益率を圧迫する局面。今週のMSFT/META/AAPL/AMZN決算は「AI夢物語」から「ROIを出せ」への転換点になり得る。
- IEA/SPR:IEAはホルムズ経由の供給回復を認めつつ、湾岸供給は戦前水準を大きく下回ると報告。製品市場、特にガソリン・ディーゼルはなおタイト。米SPRは約316.5百万バレル近辺で1983年以来の低水準圏。エネルギーショックへのクッションは薄い。
**総評**
現在地は、ベアマーケット・トラップでいうと**「第2段階:楽観の再膨張中、ただし物理コストが裏で牙を研いでいる局面」**。暴落開始ではないが、債券・エネルギー・AIコストの3点が同時に重い。
行動指針:**キャッシュ厚め維持。押し目買いはまだ早い。**
買い場シグナルは、Fear & Greed 15以下、VIX 30超、週足RSI 30台前半、かつ10年債が明確に低下するまで待つ。今は攻めるより、決算後のAI CapEx失望と金利再上昇の連鎖に備える局面。