株式投資の基本

承知しました。日経平均を中心に、日本株における短期〜中期の売買に影響を与えるあらゆる指標(マクロ経済、ファンダメンタル、テクニカル、センチメント、地政学・政策要因など)を網羅的に洗い出します。

指標ごとにカテゴリ分けし、実際の活用例や重要性の解説も添えた構成にします。少々お待ちください。

日経平均株価に影響を与える短期・中期指標の総合解説

日経平均株価は様々な要因で日々変動しており、短期~中期(1日~数ヶ月)の売買判断には多角的な指標のチェックが欠かせません。以下ではマクロ経済から企業ファンダメンタルズテクニカル分析指標市場センチメント・需給、そして政策・地政学リスクまで、日経平均に影響を与える主な指標をカテゴリ別に網羅し、それぞれの概要・影響・活用例を整理します。表形式でまとめていますので、ご参照ください。

マクロ経済指標

短期~中期の日本株動向は国内外の景気指標に大きく左右されます。景気の拡大・減速やインフレ動向は企業業績や金融政策に直結するため、市場参加者は経済指標の結果に敏感です。特に海外指標では米国の雇用統計やISM製造業景況感指数、中国のPMIや小売売上高などが注目され、国内指標では日銀短観や消費者物価指数(CPI)などが発表直後に日経平均の値動きを引き起こすことが多いです (日経平均株価に影響を与える経済指標は何ですか? | 日経平均株価のよくあるご質問 | 松井証券)。また、こうした指標が金融政策(日本銀行やFRB)の変更に影響すると見られる局面では、その市場反応は一段と大きくなります (日経平均株価に影響を与える経済指標は何ですか? | 日経平均株価のよくあるご質問 | 松井証券)。

指標名 カテゴリ 概要 日経平均への影響 実際の活用例
国内総生産(GDP)成長率 マクロ経済(国内) 四半期ごとの国内経済成長率。景気の拡大・後退を示す基本指標。 高成長は企業収益見通しを押し上げ株価にプラス。ただし想定以上に高い成長は金融引き締め観測を招き短期的に株価の重荷となる場合もあります (米消費者物価よりも重要!?日経平均に影響する注目経済指標は?|SBI証券 投資情報メディア)。低成長やマイナス成長は景気後退懸念から株価にマイナス。 :2024年8月発表のGDP速報で市場予想を上回る高成長となり、かえって日銀の金融引き締め警戒から日経平均が下落する局面がありました (米消費者物価よりも重要!?日経平均に影響する注目経済指標は?|SBI証券 投資情報メディア)(好材料が逆に株価の押し下げ要因になるケース)。逆に景気悪化懸念を払拭する程度の適度な成長率は株価支援材料となります。
消費者物価指数(CPI) マクロ経済(国内) 物価上昇率(インフレ率)を示す指標。日銀金融政策の判断材料。 インフレ率の上振れ(高すぎる物価上昇)は日銀の利上げ観測を強め株価には短期的にマイナス要因 (〖日本市況〗金利上昇、物価上振れて日銀利上げ後押し-銀行株が高い - Bloomberg) (〖日本市況〗金利上昇、物価上振れて日銀利上げ後押し-銀行株が高い - Bloomberg)。一方、デフレ懸念が強いほど政策緩和期待が高まり株価支援要因になる傾向。適度な物価上昇(目標近辺)は企業の価格転嫁を可能にし株価に中立〜ややプラス。 :2025年3月、日本のCPI(生鮮除く)が前年比+3.0%と予想を上回り、追加利上げ観測から長期金利が上昇 (〖日本市況〗金利上昇、物価上振れて日銀利上げ後押し-銀行株が高い - Bloomberg) (〖日本市況〗金利上昇、物価上振れて日銀利上げ後押し-銀行株が高い - Bloomberg)。銀行株は利ザヤ拡大期待で上昇しTOPIXは上昇したものの、ハイテク株には売りが出るなど、インフレ指標の結果がセクター間で明暗を分けました。
日銀短観(企業景気予測調査) マクロ経済(国内) 日本銀行が年4回実施する全国企業の景気感・業況判断調査。企業景況感の代表指標(業況判断DIなど)。 短観の内容改善(景況感の上昇)は景気回復期待から株価にプラスとなりやすい。ただし市場予想との差が重要で、織り込み済みの場合は反応薄い。大幅悪化は景気不安で株価マイナス。金融政策への示唆(インフレや設備投資動向)も織り込み要因。 :短観で大企業製造業DIが予想以上に改善した場合、景況感好転と受け止められ輸出株中心に買いが入る。一方、短観が予想外に悪かった2019年7月には日経平均が下落するなど、市場予想とのズレが売買判断に使われます。投資家は短観発表直後の株価の過剰反応を見極め、その後の押し目買いや戻り売りを判断します。
米国雇用統計(非農業部門就業者数) マクロ経済(海外) 毎月第一金曜発表の米国の雇用者増減と失業率。米景気動向とFRB金融政策の最重要指標。 米雇用統計が強い=米景気堅調ならば米株高を通じ日経平均にもプラス。ただしインフレ・利上げ懸念も高めるため金利上昇でハイテク株に逆風となり得る。弱い指標は景気減速懸念で日経平均にマイナスだが、金融緩和期待が高まる局面ではプラスに作用する場合も。 :2018年2月初旬、米雇用統計が「非常に良い」結果となりインフレ・金利上昇懸念から米長期金利が急騰。その影響で世界的に株価急落(所謂VIXショック)が発生し、日経平均も急落しました (「株価急落」の予兆を、あの投資家はなぜ察知できたのか? 信用評価損益率や外国人投資家の動向など、著名な投資家たちが株価急落を回避できた理由を伝授|ダイヤモンドZAi最新記事|ザイ・オンライン)。逆に2023年後半、米雇用の伸び鈍化が確認されると「利上げ打ち止め期待」から米株反発、日経平均も上昇基調を強めました。
米ISM製造業景況感指数 マクロ経済(海外) 米サプライマネジメント協会(ISM)公表の製造業PMI。50を上回れば景気拡大。 好結果(50超えで上昇)は米景気の拡大を示し、輸出関連株中心に日経平均を押し上げる傾向。特に半導体や機械など米景気に敏感なセクターにプラス。悪化(50割れや予想下振れ)は世界景気減速懸念からリスクオフを誘発し日経平均にマイナス。 :米ISM指数が急低下し50割れとなった2022年夏には、景気後退懸念から米株安・円高を通じ日経平均も下落しました。一方、2023年11月にISMが予想を上回り景況感改善が示されると、米国景気敏感株に買いが入り日経平均先物も上昇する場面が見られました。短期筋は発表直後の先物価格の動きを見て現物株の売買判断を行います。
米消費者物価指数(CPI) マクロ経済(海外) 米国のインフレ率。FRBの利上げ・利下げ判断に直結する指標。 予想上振れの高インフレは米利上げ長期化観測を強め、世界株安要因となり日経平均も下落圧力。【例】米CPIが高止まりしていた2022年は発表のたびに世界的に株価変動が大きく、「CPIショック」で日経平均が急落する場面もあった。予想下振れでインフレ鎮静化が見られると金融緩和期待から米株上昇・円安となり日経平均も上昇する傾向。 :2024年後半、米CPIの前年比上昇率が低下し始めたことで「FRBの早期利下げ観測」が台頭。その結果ドル円が上昇(円安)し、自動車など輸出株を中心に日経平均を押し上げました。一方、2025年初にCPIが再加速した際には一時的に日経平均も下げるなど、発表直後の先物主導で乱高下することがあり、デイトレーダーはその値動きを利用します。
中国の景気指標(PMI・貿易・小売など) マクロ経済(海外) 中国経済に関する各種指標。製造業PMIや輸出入統計、小売売上高、GDP成長率など。 中国は日本企業の大市場であり、中国PMI改善や貿易統計の好調は関連銘柄(機械、素材、自動車など)に買いを誘い日経平均にプラス。逆に中国経済減速(PMI低下や輸出失速)は世界景気不安から日経平均を押し下げやすい。特に素材価格や機械受注関連に影響大。 :2023年春、中国の製造業PMIが景気拡大を示す50超に回復した際、日本の機械株や商社株が買われ日経平均を支えました。反対に2021年夏、中国経済の減速懸念(当局の不動産規制や電力不足でPMI低下)が強まると、日本の鉄鋼株や建機株が売られ、日経平均全体も上値が重くなりました。投資家は中国指標の発表スケジュールをチェックし、関連株のポジション調整を行います。
為替レート(ドル/円相場) マクロ経済(国際) 外国為替相場。短期では主にドル円レートの変動が注目され、日本企業の輸出採算や投資マインドに影響。 **円安(ドル高)**は輸出企業の採算改善期待から日経平均に強い追い風。特に自動車や電子部品など輸出比率の高い銘柄が買われ指数全体を押し上げる。一方、**円高(ドル安)**は企業収益圧迫懸念で株価の重石となりやすい。最近では円相場と日経平均が逆相関する傾向が強く、急激な円高は即座に株価下落要因となります (米消費者物価よりも重要!?日経平均に影響する注目経済指標は?|SBI証券 投資情報メディア)。 :2024年8月初旬、日銀の政策修正観測で円高が急進すると(日中一時1ドル=140円→135円台)、輸出株中心に売りが広がり日経平均は2日間で1,500円超下落しました ([株安・円高がじわり進行 それでも4月後半以降の株高を想定する理由 野村證券・池田雄之輔

ファンダメンタル指標(企業業績・バリュエーション)

企業ファンダメンタルズ(企業の業績や財務指標)は株価の土台となる要因です。短期的にも決算発表や業績予想の変化は個別株のみならず日経平均全体のトレンドに影響します。また、日本株全体の割安感・割高感(バリュエーション)は国内外の投資家の資金流入出を左右します。以下、日経平均に影響を与える主なファンダメンタル関連の指標です。

指標名 カテゴリ 概要 日経平均への影響 実際の活用例
企業決算(業績発表) ファンダメンタル 上場企業の四半期・年度ごとの決算発表。売上高・利益・今後の業績見通しなど。 個別企業の決算サプライズ(予想比上振れ/下振れ)は当該銘柄の株価を急動させ、日経平均採用銘柄であれば指数にも影響。好決算は日経平均を押し上げ、悪決算は押し下げる方向に働く。特に指数寄与度の高い大型株(ファストリ、ソフトバンクGなど)の決算は日経平均に与えるインパクト大。 :日経平均採用のレーザーテック(6920)は2024年8月決算で受注高が市場予想を大幅に上回り (米消費者物価よりも重要!?日経平均に影響する注目経済指標は?|SBI証券 投資情報メディア)、決算翌日に株価急騰。週内の日経平均採用銘柄騰落率でトップとなり (米消費者物価よりも重要!?日経平均に影響する注目経済指標は?|SBI証券 投資情報メディア)、指数を押し上げました。また2023年5月にはソフトバンクGの巨額赤字決算を受け日経平均が一時200円超押し下げられる場面があるなど、決算発表は短期売買の重要材料です。
企業業績見通し(ガイダンス) ファンダメンタル 企業が発表する今後の業績予想や経営者の見通し。アナリスト予想のコンセンサスも含む。 企業自身の業績予想の上方修正は株価を押し上げ、下方修正は押し下げる。特に日経平均は先行きの集合体でもあるため、主要企業のガイダンスに市場全体が反応。全体として企業の利益見通しが改善すれば日経平均の先高観が強まり、悪化すれば調整圧力となる。 :2023年度の決算発表シーズンでは、多くの企業が保守的な予想を出したため市場予想との乖離が生じ、発表直後に売られるケースが見られました。一方、2023年11月にトヨタが通期予想を大幅上方修正すると、その日の日経平均を約100円押し上げました。投資家は決算短信の業績予想欄やIR説明会でのコメントを吟味し、指数先物を通じたポジション調整を行います。
株価収益率(PER) ファンダメンタル 株価÷一株利益(EPS)で算出されるバリュエーション指標。日経平均全体のPERは市場の割高・割安感を測る尺度。 日経平均のPERが市場平均より高い(割高)局面では利益成長に対する期待が先行しており、将来的な調整リスクが高まる。一方、PERが低水準(割安)であれば見直し買い余地があり、中期的な上昇余地となる。投資家心理的にはPERが過去平均並みに収れんすると安心感、逆に急上昇すると警戒感を生む (企業業績から捉える株価の現状~足元の株価に過熱感はあるのか?~|日興アセットマネジメント)。 :2023年の日経平均はバブル後高値圏まで上昇しましたが、企業業績(予想EPS)の伸びがそれに伴ったため、PERは過熱感のない水準にとどまり**「株価上昇は企業業績で説明可能」**と評価されました (企業業績から捉える株価の現状~足元の株価に過熱感はあるのか?~|日興アセットマネジメント)。実際、2023年末の日経平均予想EPSは過去最高の2,375円程度に達し (日経平均が最高値接近!今後活躍期待の好業績プライム銘柄10選)、PERは適正範囲内だったため海外投資家の買い安心感につながりました。逆にPERが急騰し30倍超などとなれば「割高」と見なされ調整が入る局面もあります。
配当利回り・株主還元 ファンダメンタル 配当利回り=年間配当÷株価。自社株買い額なども含めた総還元策。 日経平均構成企業の平均配当利回りが他市場より高水準にあるとき、株価の下支え要因となります。高配当利回りは投資資金を呼び込みやすく(日経平均高配当株50指数が上昇すると日経平均も堅調 (2017年9月の日経平均株価:指数リポート:日経平均 読む・知る・学ぶ))、また大規模な自社株買い発表は需給改善で株価にプラス。利回り低下(株価急騰で配当据え置きの場合など)は割高感として警戒材料。 :2022年~2023年にかけ、日本企業は増配や自社株買いを積極化。日経平均構成銘柄の配当利回りは一時3%近くまで上昇し、低金利下で債券より魅力的との見方から長期資金が流入しました。またある企業が大型の自社株買いを発表した翌日に同業他社株にも思惑買いが入り、日経平均を押し上げる場面もあります。近年は**「株主還元強化=日本株買い」**の図式が定着しつつあり、海外投資家も東証のコーポレートガバナンス改革と合わせて注目しています。

テクニカル指標

株価チャートのテクニカル分析指標も、短期売買を行う投資家に重視されています。トレンド系指標やオシレーター系指標は売買タイミングの判断材料となり、日経平均の値動きにも一定の規則性を与えます。日経平均は多くの市場参加者が意識する価格水準やテクニカル節目があり、これらを起点としたプログラム売買も相まって短期的な変動が増幅されることがあります。

指標名 カテゴリ 概要 日経平均への影響 実際の活用例
移動平均線(MA) (ゴールデンクロス/デッドクロス) テクニカル 一定期間の平均株価を結んだトレンド指標。短期線(例:5日線・25日線)と中長期線(75日線・200日線)などを併用。ゴールデンクロス=短期線が長期線を上抜き、デッドクロス=下抜き。 日経平均が25日移動平均線を上回って推移している時は短期上昇トレンドと見られ、押し目買いが入りやすい。一方、終値が連日25日線を下回るようだと下落圧力が強い局面と判断されます ([日経平均テクニカル:続伸、ボリンジャー-2σ割れ続く テクニカル - 株探ニュース](参照リンク
一目均衡表(Ichimoku) テクニカル 日本発祥の総合的トレンド指標。基準線・転換線・遅行スパン・先行スパンから構成され「雲」と呼ばれる帯を形成。 日経平均が「雲」を上抜けて推移している時は強気相場で押し目買いスタンス、雲の下にある時は弱気相場で戻り売りスタンスとされます。特に基準線・転換線の方向はトレンド強弱を示し、両線が下向きだと下落圧力が強い ([日経平均テクニカル:続伸、ボリンジャー-2σ割れ続く テクニカル - 株探ニュース](参照リンク
RSI(相対力指数) テクニカル 一定期間の上昇幅・下落幅の比から算出されるオシレーター指標。0~100%で表され、一般的に70%以上で「買われ過ぎ」、30%以下で「売られ過ぎ」水準と判断 ([第4回 「RSI」編 テクニカル分析 先物・オプション特集
MACD(マックディー) テクニカル 移動平均収束拡散指数。2本のEMA(指数平滑移動平均)の差から成るMACDラインとそのシグナル線の交差を見る。 MACDラインがシグナルを上抜くと買いシグナル(モメンタム好転)、下抜くと売りシグナル(モメンタム悪化)と解釈され、日経平均先物の短期売買で参考にされます。トレンド転換のタイミングを計る指標として有効。ダイバージェンス(価格とMACDの逆行現象)が起きると転換予兆。 :2019年初、日経平均の下落局面でMACDが底打ちから上向きに転じシグナルをゴールデンクロスしたため、押し目買いの判断材料となりました。その後実際に日経平均は上昇基調に転換。また2020年2月には価格は上昇を続ける中でMACDが下降しダイバージェンスを示現、程なくコロナショックで急落する前兆となったことから、一部のテクニカル分析者が警鐘を鳴らしていました。MACDは他の指標(RSI等)と組み合わせ売買判断の精度向上に用いられます (日経平均株価:RSIチャート - 投資の森)。

センチメント・需給指標

株式市場のセンチメント(投資家心理)や需給動向を表す指標も、短期的な日経平均の変動要因として重要です。これらは直接の企業価値とは関係ないものの、マーケットの「買われやすさ・売られやすさ」を示し、需給バランスの偏りがあるときには逆張りのシグナルにもなります。日本株は特に海外投資家の動向に左右されやすく、また信用取引や先物主導の需給も価格変動を増幅します。

指標名 カテゴリ 概要 日経平均への影響 実際の活用例
外国人投資家の売買動向 (海外投資家の資金流入出) センチメント・需給 東京市場における海外投資家の株式売買状況。毎週公表の「投資部門別売買動向」で把握可能。 海外投資家の買い越しが続く局面では大量資金流入により株価が上昇基調となりやすい。売り越しが続けば需給悪化で下落要因に。【経験則】外国人が売り越し基調に入ると日本株は下落しやすい (「株価急落」の予兆を、あの投資家はなぜ察知できたのか? 信用評価損益率や外国人投資家の動向など、著名な投資家たちが株価急落を回避できた理由を伝授|ダイヤモンドZAi最新記事|ザイ・オンライン)。彼らは日経平均先物を通じ短期的なポジションを積み増す傾向もあり、先物主導で相場を動かす原動力となる。 :2022年秋~年末にかけて海外投資家が日本株を大幅買い越しし、
日経平均は約3ヶ月で10%以上上昇しました。一方、2018年1~3月に海外勢が連続売り越しに転じた際には日経平均が急落 (
「株価急落」の予兆を、あの投資家はなぜ察知できたのか? 信用評価損益率や外国人投資家の動向など、著名な投資家たち
が株価急落を回避できた理由を伝授|ダイヤモンドZAi最新記事|ザイ・オンライン
)。
識者は「海外勢が日本株から資金を引き上げ始めた兆候」として警戒を強めました。
機関投資家はこの指標を見て、外国人動向に追随した売買(いわゆる「潮目の変化」を読む)を行います。
日経平均VI (ボラティリティ・インデックス) センチメント・需給 日経平均オプションから算出される予想変動率(いわゆる「恐怖指数」)。値が高いほど先行き不透明感・不安心理が強い。 日経平均VIは通常、日経平均と逆相関する傾向が強く、急落時に急上昇する特徴があります (日経平均VIは大幅に上昇、警戒材料多く市場心理は悪化 - 株探)。VIが高騰している時は市場心理がネガティブであり株価の下値不安が大きい。逆にVIが低位安定(楽観)は株価の緩やかな上昇を示唆するが、行き過ぎた低下は complacency(慢心)と見なされ調整の警戒信号にもなる。VIは急騰後は一定のレンジ(20~30程度)に収束する傾向も指摘されています ([日経平均VI先物 日本取引所グループ - JPX](参照リンク
信用取引残高・評価損益率 センチメント・需給 個人投資家を中心とした信用取引の建玉残高や、その含み損益状況。信用買い残が多いと将来の売り圧力となり得る。評価損益率は信用買い方の平均損益率(マイナス○%で含み損)。 信用買い残が急増して信用倍率(買い長)が高まると相場過熱とみなされ、将来的な反動安リスク。【評価損益率】は0%に近づくと利益確定売りが出やすく相場の天井圏、-20%近辺まで悪化すると追証発生水準で投げ売りが一巡し底入れ圏と判断されます ([信用評価損益率のご紹介 マーケット情報
裁定買い残・裁定取引 センチメント・需給 日経平均先物と現物株の裁定取引によって生じる未決済の現物株買いポジション残高(裁定買い残)。先物主導の売買動向を示す需給指標。 裁定買い残が膨張している時は先物買い・現物買いが積み上がった状態で、将来それを解消する**現物売り(先物売り・現物買いポジションの解消)**が潜在的な下落要因となる ([日経平均株価の「先行指標」どんな種類があるの ? マネー
空売り比率 センチメント・需給 当日売買代金に占める空売り(ショート)の割合。40%超で高水準とされ、50%超なら極端な水準 ([空売り比率 速報 【信用取引】 - 日経平均、NYダウ](参照リンク

政策・地政学リスク要因

最後に、政策面地政学的リスクといったマーケット外部要因です。政府・中央銀行の政策変更や、戦争・災害など突発的なイベントは短期的に日経平均を大きく変動させます。これらは予測困難な側面もありますが、事前の観測報道やリスクシナリオを踏まえた対応が投資家に求められます。

指標・要因名 カテゴリ 概要 日経平均への影響 実際の活用例
日本銀行の金融政策 (政策金利・YCCなど) 政策・地政学 日銀による金融緩和・引き締めの方針(短期金利や長期金利目標=YCCの変更、資産買入れなど)。 超金融緩和の継続は低金利環境を維持し株式に資金が流入しやすくなるため日経平均にプラス。一方、利上げや緩和縮小(タカ派化)は円高・金利上昇を招き株価にはマイナスインパクトが大きい ([株安・円高がじわり進行 それでも4月後半以降の株高を想定する理由 野村證券・池田雄之輔 NOMURA ウェルスタイル – 野村の投資&マネーライフ](参照リンク
米FRBの金融政策 政策・地政学 米連邦準備制度理事会による政策金利変更や量的緩和・縮小。グローバル金利環境を決定づける。 FRBの利上げ局面では世界的に株式バリュエーションが低下圧力を受け(日経平均も上値が重くなる)。利下げ局面では流動性相場で株高要因。特に米利上げは円安要因ともなり、日本株にプラスの面もあるが、行き過ぎた利上げは米景気失速リスクとなりマイナス。結局は**「適度な緩和」が株式には好環境**。FRBイベント(FOMC)は短期売買の一大材料。 :2022年はFRBの急ピッチな利上げで米株は弱気相場入りし、日経平均も年初から大きく値を下げました。
一方、2023年3月のFOMCで利上げ打ち止め観測が強まると米ハイテク株主導で世界的に株価が反発、日経平均も連動して上昇。
FOMC声明や議長会見の内容によって為替と先物が乱高下し、日本の市場参加者も夜間に先物取引でポジション調整を行う光景が見られます。
政府の財政・経済政策 (景気対策・増税・規制改革など) 政策・地政学 日本政府の財政出動や税制変更、新規経済政策・規制緩和策など。 大型の景気刺激策(財政出動)は内需株を中心に株価押上げ要因。減税や企業支援策も投資マインド改善に直結。一方、消費増税や規制強化は企業利益圧迫・消費落ち込み懸念から株価下押し。政治的不安定(政局不透明)はリスクオフ要因になるが、選挙で安定政権が維持されれば安心感から株高につながる傾向。 :2014年の消費税増税前には駆け込み需要期待で小売株が買われ、実施後は反動減で調整する動きがありました。
2021年秋に岸田政権が誕生した際、「金融所得課税強化」の可能性にマーケットが過剰反応し一時銀行・証券株が急落(日経平均も下押し)する「岸田ショック」が起きました。
また直近では2023年末に与党が投資減税策を打ち出す見込みとの報道が伝わり、設備投資関連株が物色される場面も。
投資家は政策テーマを先回りして関連銘柄のポジションを取る戦略をとります。
国内政局・選挙 政策・地政学 首相交代や国政選挙など政治イベント。政策の継続性・変化への期待や不安を伴う。 解散総選挙や政権交代は市場に不透明感をもたらし短期的には様子見ムードやボラティリティ上昇を招きます。ただし結果として安定政権が維持された場合は政策運営期待から株高となる傾向があります。【歴史】総選挙は日本株を押し上げる傾向があり、衆院解散観測が浮上すると円安・株高が進みやすい (2017年9月の日経平均株価:指数リポート:日経平均 読む・知る・学ぶ)。逆に選挙前の不透明感や結果次第では急変動も。 :2017年9月、安倍首相の衆院解散表明をきっかけに円安・株高が進み、日経平均は2年ぶり高値を更新しました
(2017年9月の日経平均株価:指数リポート:日経平均 読む・知る・学ぶ)。「選挙で政権基盤強化→政策継続」の期待が買い材料となったためです。
その後の選挙で与党勝利が確定すると翌日は銀行株や建設株を中心に大幅高となりました。
一方、2009年の政権交代時には政策不透明感から選挙前後に日経平均が乱高下するなど、政治イベント時には短期売買で積極的にポジション調整が行われます。
地政学リスク (戦争・テロ・外交摩擦など) 政策・地政学 国際的な軍事衝突やテロ事件、外交関係悪化(貿易戦争等)によるリスク。不確実性が高い突発要因。 大規模な地政学リスクイベント発生時には真っ先にリスクオフ(安全資産志向)が強まり、円高・株安の反応が起きます ([〔マーケットアイ〕株式:日経平均が400円超す下落、北朝鮮がミサイル発射の可能性と報道 ロイター](参照リンク
天災・パンデミック (自然災害・感染症) 政策・地政学 地震・台風などの大規模災害や、新型ウイルスによるパンデミック(世界的流行)。経済活動の混乱要因。 大地震など国内の大規模災害発生時には直接被害を受ける企業の株が急落し、投資家心理も萎縮して日経平均は急落します。感染症パンデミックでは経済停止への懸念から株式市場全体が暴落する可能性。【一般に】突発的ショックで日経平均が急落した場合、各国当局の政策対応(緊急利下げ・財政出動)が下支えとなり、その後急反発する「V字回復」的展開も多いです。 :2011年3月の東日本大震災では発生直後に日経平均が連日大幅安となり、
2日間で約16%下落しました。2020年2~3月の新型コロナ感染拡大期には日経平均が1か月で約30%暴落し、
3月第2週には週ベースで過去最大の下げ幅(-3,318円)を記録しています
(日経平均、3月は記録ずくめ 新型コロナで変動大きく:株式投資の超キホン:日経平均 読む・知る・学ぶ)。
しかしコロナ禍では各国の前例ない金融緩和・財政政策により市場心理が改善、4月以降は急速に買い戻されました。
短期筋はこのようなパニック的急落局面でプットオプションやボラティリティ指数に投機し、
大口投資家は暴落時こそ分散投資のチャンスと捉えて買い向かうケースもあります。

以上、日経平均株価に影響を与える様々な指標・要因をカテゴリごとに整理しました。実際の相場ではこれらが単独で作用するだけでなく、複合的に絡み合って日々の値動きが形成されます。例えば「米インフレ指標→FRB政策観測→ドル円相場→日本株」のように連鎖することもあります。投資家は経済指標カレンダーやイベント予定を把握しつつ、ファンダメンタルズとテクニカル、需給状況を総合的に分析して売買判断を下しています。特に短期売買ではこれら指標による瞬時の市場心理変化を捉えることが重要であり、中期スタンスでも全体の方向感を見極めるため定期指標のチェックが不可欠です。今回挙げた指標データや直近の例を参考に、今後の売買戦略に役立ててください。

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みやこのじょん

若手医師 兼 新人ブロガー 2020年4月、田舎への転居&コロナ自粛をきっかけに、YoutubeやTwitterなどの閲覧時間が爆増。楽しむ側になるだけではなく、自分もいろんな人を楽しませたい!とネットでの活動を開始した。 趣味はネット。人生とは楽しむものである、がモットー。

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